カジノのルーレットでいかにして札束を手にし、そして散っていったのか。

遊び

カジノのルーレットでいかにして札束を手にし、そして散っていったのか。

先日ベトナムのカジノで大負けした時のクレジットカードの請求金額を見て落胆した私は、そのカジノ史を公開することで自分への戒めとし、当分は近づかない決意と共にここに記すものとする。

早速、我がカジノ人生の生き様と教訓となるグラフをご覧いただこう。

カジノ戦績トータル

これは、トータル金額の推移を表しているものである。1日目に100$勝って、2日目に200$勝ったならば、2日目に記される金額は300$といった具合だ。

かのエベレストの頂点にいた時には、文字通り100$札の札束が我が懐に確かにあって、100$札に描かれている大勢のベンジャミン・フランクリンたちが私に対して微笑みかけていた。

ベトナムのカジノはゲームセンターみたいなものなのでディーラーはおらず、機械に100$紙幣を吸い込ませるのだが、負けている時に吸い込まれていくベンジャミンの顔の渋さといったら、思い出すだけで心が締め付けられる想いである。

金額感については隠している数字部分の桁数あたりを察して頂きたい。わりとインパクトのある数字が動いていたのだ。

カジノルーレット

ここらで我がカジノ・ルーレット史を振り返るとす。

上の写真と同じなのだが、ベトナムのカジノは「0」が1つだけしか無いのでイージーモードである。しかし、事の始まりは実はベトナムではないのだ。

某A社の某F氏と一緒に旅行したマレーシアが全ての始まりであった。これまでギャンブルなんぞ一度も勝ったこと無かったし興味も無かったのだが、某F氏がどうしてもカジノに行きたいということで、クアラルンプール市内からタクシーで小一時間ほどの山地にある「ゲッティンハイランド」に行った時のこと。

適当にルーレットで賭けていたところ、なんと300$ほど勝ってしまったのだ。今までギャンブルで勝ったことなど無かった私は怖くなり、その時点で賭けるのをやめた。しかし某F氏はおお負けしていて取り返すべく編み出した方式がコレだ。

ルーレット2

後に、尊敬の念を込めて「マレーシア方式」と呼ばれることになる。37個ある数字のうち、1個だけに賭けると36倍、2個に跨って賭けると18倍、4個に跨って賭けると9倍なのだが、下2列を占領するようにして賭ける方式である。

真ん中の2つを見て頂くと分かるように、時折掛け金の山を作って、そこに入ると太いというやり方だ。上の画像の場合だと、4箇所に10$・2箇所に12$賭けているので合計64$。10$に入れば90$になり、12$に入れば108$戻ってくる。

某F氏はこの方式により、残り数$から数百$まで増やして最終的に勝ったのだ。彼は英雄である。
 
 
そんな体験からベトナムのハノイに戻り1ヶ月が経とうとした頃、某A社の某M氏が突然言い出した「ベトナムにもカジノありましたよー」という一言により、我が壮絶なるカジノ史が幕を開けることとなる。

そう、まかり間違って「マレーシア方式」で900$も勝ってしまったのだ。

ここまで読み進めた賢き諸君は既にお気づきのことだと思うのだが、この「マレーシア方式」には落とし穴がある。一番上の3の倍数に入った時の損失がデカイのだ。3の倍数の悪夢により痛い目を見た私たちは、これを禁じてとし、新たなる法則を求めて通い詰めることになる。

ルーレット3

ちなみに、これはいろんな賭け方をする合間にちょいと運試しをして遊ぶような賭け方である。見たとおり、勝つ確率はおよそ3分の1。当たってもハズレても、単調に回るルーレットに爽やかな刺激を与えてくれる。

最初の1ヶ月はかわいいもので、1回につき20$とか30$でもドキドキしながら賭けていたのだかえれど、ある日、唐突に転機が訪れることになる。

その日はとても暑い日曜日だった。いつものようにルーレットで遊んでいると、隣にクマさんみたいな韓国人が座ったのだ。そのクマさんは、無表情のまま300$を機械に突っ込み、そして300$全てを2と20の周りにゴリゴリ貼ったのである。

結果はハズレ。一気に300$から0$に落っこちたにもかかわらず、変わらないその無表情さでおもむろにベンジャミンを3人召喚。また同じように2と20の周りに全部貼る。そして来る20の数字。一気に2,000$くらいまで跳ね上がる。

もし当時の私がそんな当たり方をしたら、心臓のバクバクが止まらなかったことだろう。しかしクマさんは、無表情で1,000$くらい突っ込んだのである。また2と20の周りに。そして来る2の数字。そんなことの繰り返しで、ずっと無表情を保ったまま、ものの15分くらいで8,000$ほどお持ち帰りされた。

クマさんはさながらゴッドのように神々しかった…。

それからというもの、クマさんのことをゴッドと呼ぶこととし、また、大きく貼れば大きく跳ね返ってくるこのダイナミックさを覚えてしまったのだ。ゴッドは2と20であったが、私が選んだ数字は9と8である。その秘蔵の布陣を公開しよう。

ルーレット4

9と8という数字、勘のいい諸君であればもうお気づきだと思うのだが、我が誕生日である。我が誕生を十字で雁字搦めにし、後に数々の伝説を残す9と8の周りの数字を美しく抑えたこの布陣のことを「誕生日の法則」と呼ぶ。8と9で大勝し、20と28と29は倍になり、その他の数字でトントンに残す作戦。

スキル「誕生日の法則」を覚えてからの私は破竹の勢いだった。私がルーレットの台に座る度に8か9に玉が落ち、そして大金がチャージされていく。ある日酔っ払った勢いでカッとなって1ルーレット1,000$賭けてた時が、上のグラフで言うところの最初の「エビ反り」である。
 
 
アホみたいに勝っていた…。

1日に3回カジノに行って8,000$勝った時もあった…。

その日は某F氏と二人で10,000$手にして帰ったのだ…。
 
 
その後のことは語る必要もあるまいて。普通に考えたら来るわけないのだよ、8とか9とかさ。だって当たる確率は毎回均等に37分の1なんだもん。37分の1ってただの奇跡だよ。幻想だよ。

ま、そんなわけで、我が壮絶なカジノ史をご覧頂き、良い子はカジノなんて絶対に行かないように気をつけよう。てか、振り返ってたら我をここまでにしたのは某F氏と某M氏のせいである…つづく。

 - 勝っても負けても地獄だ –




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Tetsunori Yuasa

Tetsunori Yuasa

1983年9月8日 福岡県生まれ東京在住。住んだことがあるのは福岡・大阪・東京・ハノイ・名古屋。海外旅行、ゲーム、Netflix、漫画、寝ることが好き。詳細なプロフィール、旅した世界の写真たちまとめ、ブログ更新メールの登録/解除

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