夏休み旅行の目的イランに向かうためにまずドバイ行きの航空券を確保した後、Google Mapを眺めているとコーカサス地方のジョージアが目につきました。いろいろとと調べてみるととっても興味が湧いてきてドバイからジョージアの首都トビリシ行きの航空券を押さえたところで、トビリシからイランへの直行便が無いことに気付きました。
そこでいろんな便を調べてみると同じコーカサス地方にあるアゼルバイジャンの首都バクーを経由すればイランの首都テヘランまで行けることが分かったので、トランジットついでに観光しようかな、くらいの気持ちで訪れたバクーが想定外に楽しかったです。
最近は日本のテレビ番組で取り上げられたり、F1レースの開催地として知名度が上がってきている、オイルマネーで潤う国みたいですが、私は全く知りませんでした。笑
バクーは2泊3日で最終日は朝一の便でしたので実質1日半くらいの滞在でした。当初の計画は到着した日はバクーの街をぶらぶらと散策して、2日目はオプショナルツアーにでも申し込もうかなというくらいのざっくりプラン。

早速バクーの街を散策してみます。

バクーの中心地はまだ新しい建物が多く、とってもおしゃれ。

お土産物やさんを巡ったり

かつて城壁都市と呼ばれたバクーの遺跡を巡りました。

城壁都市の中をぶらぶらしていると、オプショナルツアーのキャッチさんがたくさん立っていたので捕まってみました。


話を聞いているといくつかのツアーがあり、そのうちバクー近郊にあるゴブスタンツアーとナイトウォーキングに参加することに。ちょうど翌日のツアー客が少ないようで、ゴブスタンツアーだけで90マナトのところを85マナトに割引してくれたうえに、ナイトウォーキングは無料でつけてくれました。
ツアーに申し込んでお金をお支払いしたらWhatsappを交換して当日連絡を取り合うことに。

翌日の予約ができたので、アゼルバイジャン北部の郷土料理を食べます。
郷土料理ピッティはひき肉の上に油のようなものが乗っていて、それをテーブルの上でこねこねしてお肉スープを作ってくれます。

夜の8時頃にレストランの外に出たらちょうど日が暮れるところでした。バクーは日が沈むと同時にとっても涼しくなりとても過ごしやすくなりますので、街に人が繰り出していきます。
広場でイベントをやっていて、人がどんどん増え、すごい盛り上がりです。

街はライトアップされた建物で輝いていて、音楽と人々の踊りとっても活気があってグッドバイブレーション!いい街です。

翌朝はバクーの町のシンボルであるフレイムタワーを見ながらの朝食。

乗り合いバスに乗ってゴブスタンツアーに出発です。

さらにレトロなタクシーに乗り換えて
まさかの空冷なのか?スピード出さないとエンジンが熱くなりすぎてエンストしちゃうくらいのボロボロカーで、爆音で音楽かけながら荒野を爆走。

荒野のど真ん中に連れていかれて、泥がボコボコと湧き出す噴火口をみんなで覗きます。
こんな荒野に泥が湧きだしとる。この泥で顔パックするとお肌がすべすべになるんだとかで、別にいらんかったけどタクシーの運ちゃんがペットボトルに泥を集めてくれました。後でチップくれと言われました。笑

別の観光客を相手しているタクシーの運ちゃんに日本人だよと言うと「オー!空手!!」と、とっても陽気に話しかけてくれました。そしてタバコを2本せびられます。せっかくなのでイスラエル人観光客も入れて記念写真。

みんなで一通り泥あそびをした後に博物館へ。ゴブスタンは数千年の間にカスピ海に沈んだり、浮かび上がったりを繰り返してきた珍しい土地なのだそうです。

ごつごつとした岩の集まりなナショナルパーク。ここにある岩はなんだかとっても珍しくって、石で叩くと金属音がします。昔の人々は石を叩いて金属音を出しコミュニケーションをとっていたとか。

火をあがめるので拝火教と呼ばれるゾロアスター教寺院へ。この寺院はアゼルバイジャンで初めて石油の採掘を始めた場所なのだそうで、採掘が終わった後にこの寺院を作ったためわりと新しいです。

ちなみにアゼルバイジャンは世界で2か国しかないイスラム教シーア派の国。もう一つの国はもちろんイランです。
この寺院で、イラン系アゼルバイジャン人のガイドのエミルが、おもむろに同じツアーに参加していたイスラム教スンニ派のサウジアラビア人に話していた「僕はシーア派、あなたはスンニ派」という言葉がなんだか頭の中に残り続けています。

最後に天然ガスが噴き出して燃え続ける山(実際は丘のふもとだけがちょっと燃えてる)を見て、昼のオプショナルツアー終了。

だいぶ歩き疲れていたので一度ホテルで一休みし、夜のナイトウォークへ繰り出します。夜景を見るので日が沈む20時集合。バクーのシンボルであるフレイムタワーは3つのタワーから出来ていて、夜にはいろんなものが映し出されとってもきれい。

ナイトウォークという名前の通り、夜のバクーをひたすら歩きます。ちなみにガイドさんは昼の人と同じ人だったので長時間労働。アゼルバイジャンの人は結構働くんですね。
歩いてたどり着いたバクーの街が一望できる展望台に到着した時にガイドさんが言った「Welcome to BAKU」という言葉が忘れられないくらい綺麗な景色でした。歩く順番もとっても上手で、うまい具合にこの景色が見えないように進んできた分、突然現れた絶景に感動しました。

丘から降りる階段は一段ごとにライトがついていて、写真を撮るととっても映えます。

最後に博物館前の芝生で写真撮ったりダラダラしてナイトウォーク終了。
正直全く期待していなかったアゼルバイジャンでしたが、街並みもアクティビティも料理も、そして人や文化・宗教なんかも思いっきり楽しめる国でした。2泊3日でほどよく遊べそうな国ですが、もう1泊か2泊くらいしてアゼルバイジャン北部のシェキに遊びに行ってもいいなとも思いました。
その他のバクーの写真はこちら、ゴブスタンの写真はこちら。